狭小住宅にかかる費用のメリット・デメリットを知ろう!

通勤や買い物に便利な「都心にマイホームを持ちたい」という夢を叶えるのが狭小住宅です。

狭小住宅は一般的に土地が20坪(約60㎡)以下に建てられた建築物のことを指します。

そもそも都心部には広い土地が少ないことや、地価が高額であることが要因となり「狭い土地で建てざるを得ない」という一面も持ち合わせています。

変わった形の土地が安価で売り出されているのも興味深いところですよね。

通勤など移動時間を優先する方にとって都心に住むことは利便性が高く、小さな土地で最大限のポテンシャルを引き出して豊かな空間を実現できるのも狭小住宅の大きな魅力のひとつです。

狭小住宅の費用相場は2,500万〜3,500万円が一般的です。

土地の費用に左右されることもありますが、建物のコストを抑えて2,000万円以下で建てることも不可能ではありません。

郊外の35坪の注文住宅よりは全体的に費用を抑える方が多いのも特徴です。

この記事では、狭小住宅の費用面をを中心に、メリット・デメリットをわかりやすく解説したいと思います。

※PR活動を含みます。

[費用]狭小住宅のメリット

都心部の利便性で車を持たない暮らし

まず、狭小住宅は公共交通機関が整った都心部に住所を構えることで、車を持たなくても生活ができる可能性が高いというメリットが挙げられます。

車を持たないことは生活費において大きなコストカットに繋がります。

  • 車の購入費用
  • 税金、車検費用
  • 保険費用
  • ガゾリン・修理維持費 など

税金・保険・維持費だけでも20〜30万円は掛かるため、車を使わない生活ができれば生活費がかなり楽になります。

若者世代を中心にカーシェアリングの需要も高まっており、「狭小住宅+カーシェア」という選択肢を選ぶ方も増えています。

都心部に住む=通勤が楽になる以外にも、実はこうした車を持たないという費用面のメリットもあります。

ただし、狭小住宅でも車を持ちたいという方は多く、とりあえず狭くても駐車場だけは作っておくというケースが多いですね。

税金の優遇[固定資産税]

家を持つと「固定資産税」と「都市計画税」を毎年支払わなくてはなりませんが、狭小住宅はこれらの税金を安く抑えることができます。

固定資産税は「住宅地・商業地・工業地」などに用途を分類され、「住宅地」の中でも60坪(200㎡)以下の土地は「小規模住宅用地」に当たり、固定資産税や都市計画税の軽減対象となっています。

どれくらい優遇されるのかについてはコチラ。

固定資産税評価額に税率をかけて算出

  • 一般住宅用地(住宅の敷地が200㎡以上)

固定資産税 = 評価額 × 1/3 × 税率

都市計画税 = 評価額 × 2/3 × 税率

  • 小規模住宅用地(住宅の敷地が200㎡以下)

固定資産税 = 評価額 × 1/6 × 税率

都市計画税 = 評価額 × 1/3 × 税率

※税率は自治体によって異なります。

税金の支払いのほとんどは固定資産税が占めているので、1/3→1/6になるのはとても大きいです。

住宅を所有した後、毎年支払う税金が抑えられるのは大きなメリットです。税金は現金・振り込みでの一括支払いが基本なので、急な高額出費の負担を減らすことができます。

固定資産税の支払額についてはこちらの記事で分かりやすく解説しています。

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そもそもの土地代が安い

都心部と郊外の土地価格の差はかなりありますが、費用に大きく影響するのは広さです。

地域によって地価は異なりますが、土地を購入するなら郊外の50坪よりも都心部で20坪のほうが安くなるのが相場です。

また、建物の価値は20年でゼロになってしまうのが戸建住宅ですが、土地の価値はそうではなく、地価が落ちにくい都心エリアの土地を持てることも一つのメリットです。

土地の価格は地価公示法に基づき、国土交通省が毎年3月に1月1日時点の全国の土地価格を公表しているので、こちらも参考にしてみて下さい。

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建物に費用をかけられる

土地代が安くなる分、建物にお金を掛けることができるのも狭小住宅の特徴です。

「狭小住宅=建築家が建てるオシャレな家」とイメージしている方も多いと思いますが、ハウスメーカーでも狭小住宅の建築は可能ですし、狭小住宅に強い地場の工務店もあります。

狭くても広い空間を設計し、お洒落な内装やデザインにこだわった住宅部材(キッチン、バスなど)を取り入れるのは想像するだけでも夢が広がりますね。

狭小住宅によっては一般サイズの住宅部材が搬入できないケースもあり、大工さんにオリジナルでキッチンや収納棚を作ってもらう方も多いです。

[費用]狭小住宅のデメリット

都心すぎると土地代がとんでもないことに

東京を例に挙げると、港区や渋谷区などの超人気エリアの土地価格は非常に高額です。

一般サラリーマンでは手が出せない金額で、実際に調べてみると想像を絶するかもしれません。

例えば、東京都港区の一坪あたりの価格は約600万円(区全体の平均額)ほどで、仮に20坪の土地を買うなら単純計算で

・・・・1億2000万円です。笑

ただし、変わった形の土地が安く売られることもあるので、都心部で土地を探している人は不動産会社や住宅メーカーに早めにアポイントを取って情報を集めておくのが良いでしょう。

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隣家への防音の工夫が必要

狭小住宅は住宅街の隙間に入り込むような形になるため、隣家と数メートルで隣り合わせになるケースがほとんどです。

となると、気をつけなくてはならないのが生活音です。

隣家との間隔が狭いと想像以上に生活音が伝わります。もちろん逆もしかり。

内側からも外側からも音が漏れにくいよう防音設計をしておくと生活がしやすいです。

マンションから狭小住宅へ越した方の中には、マンションの方が静かだった・・・という声すら聞こえます。

ご近所トラブルを避けるためにも、防音対策に関して設計士と相談しておくと良いでしょう。

エアコンの室外機問題は全館空調システムで解決

建物が敷地いっぱいに広がる狭小住宅では、建物外で問題が起こることがあります。

例えば、ゴミを保管する場所が取れなかった、子供の自転車の駐車スペースが確保できないなど。

とりわけ気をつけたいのがエアコンの室外機の設置です。

建物は敷地境界線から外壁まで50cm以上開ける必要(※)があり、狭小住宅はこの50cmという敷地ギリギリまで建物を建てるケースが多いため、エアコンの室外機を置く場所が制限されます。

(※)民法234条
「建物を築造するには、境界線から50cm以上の距離を保たなくてはならい」

エアコン室外機の奥行きは約30cmほどあるため、隣家との距離は約20cmになってしまいます。

室外機は空気を放出するために、騒音を出しながら大型のファンを回しています。

目の前に隣家の壁があることでうまく排熱処理ができず、室外機の運転効率が下がりショートサーキットを起こし、最悪の場合はエアコンが運転停止状態になってしまうのです。

そのようなリスクがあるため、エアコン室外機の設置場所には十分に気をつけなくてはなりません。

一般的なルームエアコンはエアコン1台に対して室外機1台が必要になりますが、全館空調システムなら室外機1台で家中のエアコンを管理することができるので、狭小住宅を建てるなら合わせて検討したいところです。
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車を持つか、駐車場を作るかのコスト問題

狭小住宅でも駐車スペースは必要と考えている方が多く、都心部でも子供が居れば車の必要性は高くなります。

自宅に駐車スペースがあれば来客時も安心ですよね。

狭小住宅で駐車場を作る場合、車のサイズに制限が出ることやドアの開け締め困難になったりと何かとストレスがあるのも事実。

実際に狭小住宅を建てた方で、車は停められたが後ろ扉のバックドアが開けられない・・という話を伺ったこともあります。

駐車場のストレスを想定して、狭小住宅をやめる方も居るくらいです。

それだけ車を持つか持たないかはライフスタイルに影響する、ということでしょう。

狭小住宅を購入した方に増えているのが、駐車スペースだけ作っておき、今は月額制カーシェアリングなどを活用するという方法。

車を持つよりはるかに安く、子供が小さいうちはこれで大丈夫と考えている方が増えていますね。

駐車場の有無はあとから変えることができないため、住宅を購入前にしっかりと検討しておくと良いでしょう。

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建築コストは高額になる

狭小住宅は郊外の一般な注文住宅に比べ、費用を安く抑えらるケースが多いですが、坪単価が非常に高くなります

狭い土地に建てるので坪単価が上がるのは当然ですが、それ以上に建築コスト費用が高くなることも大きな要因です。

狭小住宅の建築コストが上がる理由

  • 敷地内に工事トラックを停められない
    →近隣の駐車場代を払う必要がある
  • 重機が入れない
    →人手に頼るため人件費がアップ
  • 小型トラックで何度も往復する
    →時間コストがかかり費用がアップ
  • 道路交通整備の必要性
    →道路整備員の人件費が必要

など、工事に掛かる時間コストや人件費が余計にかかってきます。

近年の鉄骨系住宅のハウスメーカーは、工場生産によるユニット工法により1日で家の構造を完成させることができるため、それらと比較すると時間コストの影響はとても大きいと言えます。

特に建て替えを行う方なら、その間の仮住まいに掛かる賃貸料を長く払わなくてはならないのも痛手となります。

狭小住宅は建築に時間がかかり、費用も増えるということを知っておきましょう。

▼ 坪単価に関してはコチラの記事で詳しく解説しています

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狭小住宅の費用についてのまとめ

ということで、狭小住宅の費用に関するメリット・デメリットがお分かりいただけましたでしょうか。

なんとなく家のイメージはできていても、それまでに掛かる費用面については知らないこともあったかと思います。

狭小住宅は家の設計次第で暮らしが大きく変わります。

小さくても豊かな家を作るため、できる限りのアイディアを集めて理想の家が作れるといいですね。

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