勝手口とは玄関とは別に設けられた出入り口のことで、ゴミの出し入れや表玄関をクリーンに保つために設置したりと使い方によってとても便利な出入り口です。
その反面、防犯の点や真冬の防寒が心配だったりと勝手口を取り入れない家が増えているのも現状です。
勝手口を作るべきかどうか。
住宅設計で悩むポイントの一つでもありますよね。
この記事では、勝手口があることのメリット・デメリットについてまとめます。これから住宅を購入する方や、注文住宅の設計図で迷っている方はチェックしてみてくださいね。
設計でお悩みの方のヒントになればと思います!
※PRを含みます。
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勝手口のメリット
ゴミ出しに便利
キッチンに勝手口を付けた場合、ゴミ袋をすぐに外に出せるので便利ですよね。
ゴミ用の収納ボックスが勝手口の外にあれば、手軽に数日分のゴミをまとめて保管しておくことができます。
ただし、勝手口が公共のゴミ出し場(道路側)から遠い場合あまりメリットはありません。
以下の図面を見てください。
このように勝手口が道路面ではなく奥にある場合、ゴミ出しの動線が良くありません。
雨の日など家の裏通路を長く歩いてごみ袋をゴミ出し場に持っていくのはとても苦痛ですからね。
ですので、ゴミ出しをメインに勝手口を設置したいという方は設計場所を間違えないよう注意する必要があります。
荷物の運び入れやゴミ出しに便利
車から買い物袋を台所に持っていく時など、荷物の搬入に便利な場合があります。逆にゴミ袋を出すだけなら道路側に勝手口を作ると便利です。
その際も重要なのは設計図です。
駐車場とキッチンをできるだけ近くに設計してことで荷物の搬入が便利になりますし、家の奥ではなくなるべく道路側に勝手口を作ることでゴミ出しがしやすくなったりします。
家電などの大型商品の搬入はもちろん、毎日のスーパーでの買い物袋の出し入れにストレスを抱えたくない方は、 駐車スペースから勝手口への動線をしっかり設定すると良いでしょう。
さらに、屋根付きのガレージから台所に繋がる勝手口があれば雨も気にせず荷物を搬入することができます。これは車から荷物を搬入する上でのベストな方法だと思いますが、それなりに費用が掛かるのも現実です。
駐車場にガレージを取り入れて勝手口を便利に使いたいという方は、設計図を数多く作ってもらいプランや費用を比較してみると良いと思います。
非常口として使える
災害時の非常口として使えるのも勝手口のポイントです。
今の住宅は地震で崩壊するようなことは考えにくいですが、万が一の火災の場合などに逃げ口が多いのは安心できます。
あまりこのようなことは考えたくないですが、住宅設計と災害対策はとても密接な関係があるのも事実です。
また、大きな地震による家のゆがみに関しては木造住宅か鉄筋住宅かにもよりますが、鉄筋住宅で家が大きくゆがむことは考えにくいので、災害リスクを優先的に考えている方は合わせて考えてみると良いと思います。
採光と風通し
勝手口があることで自然光を取り入れ、台所に流れる油っぽい空気をキレイに換気できるのも魅力の1つです。
この点に関しては、小さな窓を取り入れるだけでも対応できます。
よって、採光と風通しがしたいという理由だけで勝手口を作ることはオススメできません。
あくまでも+αの要素として知っておくと良いでしょう。
勝手口のデメリット
防犯面
防犯面が心配!ということで勝手口を作りたくないと考えている方は非常に多いです。
確かに窓やドアが多くなればなるほど防犯は弱くなるのは事実ですが、最新の勝手口用ドアは防犯に優れた商品がラインナップされているので、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。
ただ、勝手口から人影が見えるだけでも怖いという女性がいるのも事実ですので、夫婦間でしっかりと話し合って、勝手口の設置を取りやめて妻の恐怖心を無くてあげることも大切です。
機能面だけで勝手口を選ぶ以外にも、このような心理的な要素があることも覚えておいて下さい。
勝手口と隣宅との兼ね合い
地域住民として隣のお宅とは問題を起こしたくないものですが、勝手口を設置することでお隣の方は迷惑だと感じることもあります。
「勝手口=ゴミ置き場」となるケースがほとんどですので、勝手口の外側は決して見た目が良い場所ではありません。
そこにお隣の方が大切にしている場所、例えば小さな家庭菜園などが目の前にあったりすると決して気分がいいものではありませんよね。
人によってはとても気にするという方もいるので、ある程度は近隣住民に迷惑のかからない設計をしておくことも大切です。
自分がされて嫌だと思うことはしないよう設計することが重要ですね。
勝手口のドアはラインナップが豊富!
そんな勝手口ですが、最新の商品ラインナップは豊富にあり、ドアタイプから引き戸タイプまで様々です。
事前にどのような勝手口があるのか知っておくと、つけるべきかどうか決めやすいと思います。
では次に、勝手口を作る上での設計のポイントについて解説したいと思います。
勝手口の設計のポイント
間取りの作り方が需要
暮らしの動線をイメージして、使う用途をしっかりと考えた間取り作りをすることがとても大切です。
「とりあえずキッチンに勝手口をつけておこう」というだけでは、いずれ使わなくなってしまうことになり、ただただ真冬に寒い思いをするだけになってしまいます。
荷物を出し入れする動線、ゴミ出しをする動線、など実際に設計図上で動線ルートを歩いてみてイメージすることが大切です。
外用の靴は内側・外側のどちらに置く?
勝手口は外に出て使うためのものなので、外用の靴をどこに置くかという問題にぶつかります。
そこで考えられるのがドアの内側に置くか、外側に置くかということ。
ドアの内側に靴を置く場合、内土間という段差をつくることで解消されます。
スペースの問題は出てきますが、内土間を作ることで雨や風に関係なく外用靴を保管することができます。
また、施工費用が意外と安いのもポイントのひとつです。
逆にドアの外側に靴を置く場合、雨よけの軒や庇(ひさし)があると便利です。
ごみ収納ボックスまで雨よけがあるとさらに便利ですが、現実的な設計ですと小さな庇があるだけでも小雨であれば靴が濡れることを防ぐことができます。
他にも、勝手口の窓を開けて換気していても雨が家の中に入ってこないなどのメリットがあります。
家の中に段差もなくギリギリまでフローリングとして使えるので、部屋からの見た目としてはこちらのほうがキレイに見えるかもしれません。
ただし、庇を取り付ける場合それなりに費用(およそ10万円程度~)がかかります。
センサー付きの照明器具
意外と見逃しがちですが、勝手口の外にセンサー付きの照明器具を取り付けてる方も多いです。
夜間にゴミを収納ボックスに入れる場合、意外と家の裏口は暗いものです。
室外の照明器具は防犯面でもプラス効果があるので、予算に余裕がある方は取り付けを検討してみると良いでしょう。
さいごに│勝手口の設置は設計図が命!
勝手口を作るなら暮らしの動線をイメージした設計図が必要であることがとがお分かりできたでしょうか。
各社の住宅メーカーが作ってくれる設計図は様々で、勝手口の使い方ひとつ取っても全く違った動線を提案してくれます。
便利に活用するためには、生活動線と用途を事前にしっかりと検討しておくことが失敗しない家づくりのカギとなります。
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