モダンなデザイン住宅を建てるなら、フラットな陸屋根を選ぶ方が多いですね。
海外の豪邸やミッドセンチュリー感があるため、デザイン次第で高級感を演出できるのが利点です。
そんな陸屋根を選ぶなら、メリットとデメリットを知らなければなりません。
屋根は後になって交換することができないので、慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、陸屋根についての特徴からメリット・デメリットについて分かりやすく紹介します。
これから注文住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。
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陸屋根とは?
陸屋根とは、勾配のない平面な屋根のことを言います。
読み方は「りくやね/ろくやね」ですね。どちらでも通じます。
フラット屋根やフラットルーフとも呼ばれるので、営業担当者さんが使う言葉に合わせて打ち合わせを進めれば問題ありません。
屋根は家の外観を大きく変えるため、間取り図を作るタイミングと同じか、その前に決めるべき項目でもあります。
陸屋根にするべきか、普通の屋根にするべきか。
陸屋根は分かりやすいメリットとデメリットがあります。
ヘーベルハウスのように陸屋根を中心としたラインアップが揃うハウスメーカーもありますし、営業マンによっては陸屋根についての考え方が異なります。
しかし、その良し悪しは次項目を読めば判断できるかと思います。
陸屋根のメリット
陸屋根のは、何といっても都会的なモダンなイメージを演出できるデザイン性が魅力です。
スッキリとした見た目ながら高級感があり、デザインによっては一般住宅が高級住宅に見えるから不思議です。
家の外観にこだわるなら、陸屋根は必ず選択肢に入れたい項目のひとつですね。
そんな陸屋根のメリットをいくつか見てみましょう。
屋上として使うことができる
狭小地などで家を建てる場合、庭やベランダスペースを確保することができないケースが多々あります。
そうした時、陸屋根であれば屋上テラスを作ることができます。
木造建築でよく使われるパターンとしては、陸屋根+片流れ屋根などを合わせたりすることも。
後述しますが、テラスを作らずに太陽光パネルを設置することも可能です。
普通の屋根ではできないスペースを作り出すことができるのが、陸屋根の魅力のひとつです。
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点検・メンテナンスが容易
住宅を購入したら、定期的な点検を受けて必要に応じてメンテナンス工事を行います。
屋内の点検なら容易にできるのですが、屋根や外壁はは足場を組む必要があるため大掛かりになります。
その点、陸屋根なら足場を設置することなく点検・メンテナンスが行えるため、コストを抑えた工事が可能になります。
また、上記のように屋上バルコニーにした場合は、屋上へ上がるための階段があるため、屋内と同じように用意に点検を行うことができます。
排水溝に枯れ葉が詰まっていたとしても、簡単に確認して処理できるのもメリットです。
居住空間が広く取れる
陸屋根にすると居住空間が広く取れます。
三角屋根に比べて建築スペースを広く取れ、建物全体の体積も広くなります。
もう数坪だけでも広くしたい・・・と考える方も多いと思いますが、そのような場合は陸屋根も検討してみると良いでしょう。
陸屋根のデメリット
とは言え、メリットがあればデメリットもあります。
陸屋根にすることで起こりうるデメリットについても確認しましょう。
2階に熱気が溜まりやすい
陸屋根は三角屋根に比べて、天井懐(てんじょうふところ)と呼ばれる天井裏スペースが十分にありません。
全くないわけではありませんが、断熱材が敷き詰められているために、モノを収納するスペースとしては使えません。
天井懐がないことによるデメリットは、熱気が溜まりやすいということです。
とはいえ、実際に三角屋根と比べるとそこまで大きな違いはありませんが、同レベルの猛暑条件でみれば陸屋根のほうが不利です。
三角屋根(切妻)と違いは、屋根裏に三角の通気口があるかなかの違いくらいですし、今はしっかりとした断熱材が使われています。
熱気を逃がすために、十分に換気ができる窓を設置することや、全館空調などの冷暖房設備の設置も合わせて検討したほうがよいでしょう。
屋根裏部屋が作れない
こちらも同じく、屋根裏スペースがないため、屋根裏部屋の設計ができません。
屋根裏は収納スペースとして活用できる貴重な場所でもあります。
ですので、陸屋根にする場合は必要以上に大きな収納スペースを確保しておき、季節家電やレジャー用品などを収納できる場所を作っておいたほうがよいですね。
陸屋根は雨漏りする?防水について
陸屋根を検討する方のほとんどは「雨漏りしないだろうか?」と心配しているのではないでしょうか。
簡潔に答えてしまうと・・・こう答えるのがベターだと思います。
陸屋根は屋根全体に防水工事が行われます。
防水工事を行い、定期的にメンテナンスをすることで雨水による浸水は確実に防ぐことができます。
防水工事は主に4種類の方法があり、住宅メーカーや工務店によって異なります。
- シート防水(塩化ビニール)
- アスファルト防水
- ウレタン防水
- FRP防水
「シート防水」は、塩化ビニールの樹脂シートを屋根に貼りつけて防水する方法です。
シート同士をコーキング剤でしっかりと接合し、雨水の侵入を防ぎます。
耐候性が高く、材料費・施工費も安価で抑えられるのがメリットです。
また施工しやすいのも特徴ですが、複雑な形状には向きません。一般住宅であれば複雑な屋根はほぼないのでこの点は気にしなくても大丈夫です。
色や柄も数多くありますが、一般的にはグレーのシートが使われます。
総合的に弱点がないのがシート防水の良さと言えます。
大手ハウスメーカーで陸屋根を作る場合、建坪35~40坪の家ならば以下の画像にある金額が目安になりますね。
シート防水の耐用年数は約15年。
ハウスメーカーによって多少の誤差はありますが、15~20年毎にメンテンナンス工事を行い、保証期間を延長していくのが通常です。
こちらは業界トップクラスの長期保証を誇るトヨタホームのメンテンナンスプログラム。
防水シートそのものの性能や、コーキング剤の進化によって耐用年数が少し伸びているのもポイントです。
雨水の排水は陸屋根には勾配をつける
陸屋根はフラット屋根と言われるように、面が平らであるように感じると思いますが、実はゆるやかな勾配があります。
この勾配によって、雨水をを排水溝に流して屋根に水を溜めないようにしています。
陸屋根の基本勾配は1/50で作られるのが通常です。
勾配1/50とは?
横の長さが50に対し、高さが1での傾きのこと
陸屋根にするなら、こうした勾配がどれくらいの角度になるのか?について、メーカーの担当者に聞いてみると良いでしょう。
しっかりとした防水・施工技術を持ち、メンテナンス能力の高いハウスメーカーを選ぶのがベストですね。
雨に対しては勾配のある三角屋根や片流れ屋根のほうが強いとされていますが、現在は防水技術の進化によって、陸屋根だから雨漏りが起きたなんてケースは非常に少ないです。
陸屋根に太陽光パネルはつけられる?
陸屋根に太陽光発電パネルを設置する場合、コンクリート基礎や大掛かりな架台(重量物を設置するための台)が必要でしたが、近年は基礎を作る必要ない太陽光パネルが多いため、陸屋根だからと言って特別に設置費用が高額になるようなことはありません。
太陽光パネルの角度は30度が理想と言われており、10度ごとに0.5%効率が落ちるとされています。
陸屋根の場合は屋根に対して、波型の太陽光パネルを取り付けるなど、効率の良いパネル選びも重要になります。
この点は、住宅メーカーの担当者が適切なパネルを紹介してくれるので、十分に吟味して選びましょう。
まとめ
陸屋根のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、その良し悪しがお分かりいただけたでしょうか。
理想の外観をイメージした時に、陸屋根を選ぶという選択肢があれば、より家づくりの幅が広がると思います。
デザインだけじゃない陸屋根の良さをしっかりと理解した上で、メーカー選びを行うのがよいですね。
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