軒の突き出た先の部分を「軒先(のきさき)」と言います。
近年ではデザインを優先して軒先のない家が増加傾向にありますが、材料費や工事費の建築費削減を理由にしていることもあります。
費用に関しては、軒先を作ると軒先がない家に比べて屋根の建築工事費用が1.2〜1.4倍になり、トータルで数十万円の違いは出てきます。
軒先は「日差しの防止、雨漏りの防止、外壁の雨だれ防止」に役立つため、今でも多くの住宅で取り入れられています。
軒先を作らなかった人が後悔する例として
- 窓を開けて過ごしていたら、いつの間にか雨が降っていて室内が雨で濡れてしまった・・・
- 夏は日差しが強すぎてリビングが暑すぎた・・・
など、生活する上で困ることのほうが多く、これらの問題は軒先があるだけで防ぐことができます。
そんな軒先を下から見た裏側部分の天井のことを「軒天(のきてん)」と言います。
外壁からはみ出している部位を「軒」といい、その軒の天井という意味から「軒天」と呼ばれているんですね。
軒天は別名、軒天ボード、軒裏(のきうら)、軒天井(のきてんじょう)、軒先(のきさき)、上げ裏(あげうら)などと呼ばれることもあります。
さて、上記の画像を見てどうでしょう。
もちろん、軒先のないボックス型の住宅でも、ベランダやテラス部分には軒天が必要になってきます。
軒天のデザインは、材質や色などの選択肢があります。
普段は目に入らない場所ですが、お洒落な家や豪華に見える家は軒天もこだわっていることに気づくかと思います。
特に木目の軒天は素敵ですよね。
この記事では、そんな軒天について分かりやすく紹介したいと思います。
材質やデザインなど理想的な軒天を見つけるための参考になればと思います。
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軒天の3つの役割
“軒先”の役割は前述したとおり、日よけや雨の侵入防止、外壁の雨だれ防止などがあることをお伝えしましたが、一方、“軒天”の役割とはどのようなものでしょうか。
【デザイン】外観の美しさ
軒天を貼らないと屋根を構成する垂木がそのまま丸見えになってしまいますが、それを防ぐためにボードを貼ることで美しさを作り出します。
軒天は室内からも外からも見えますし、色や木目などをどのようにデザインするかによって家の美しさが大きく変わってきます。
軒天のデザインなそ考えていない方も多いと思いますが、家の雰囲気づくりでも重要なポイントのひとつなんです。
【防火】燃え広がるのを抑える
万が一火事が起きた際、火の手が屋根裏に移ってしまうとあっという間に燃え広がってしまいますが、軒天があることで炎上の速度を大きく落とすことができます。もちろん完全に防ぐことはできませんが、あるとないとでは大きな違いがあるとされています。
また、不燃材料認定/軒裏30分準耐火構造認定がされている素材かどうかの確認もしておくと良いでしょう。
【換気】屋根裏換気で結露を防ぐ
軒裏換気口を設置することで、屋根裏の内部結露を防ぐことができます。
換気が出来ていないと温度差によって結露が発生し、木材が水分を吸うことで劣化が進んでしまうため、換気がしっかりできているかはとても重要なポイントです。
表面に多数の穴が開いた有孔ボードを使うのも効果がありますし、防火有孔ボードという一部にだけ穴が開いた防火の役割も果たすタイプのものもあります。
次に、軒天はどのような材料が使われているのか見ていきます。
軒天に使われる材料
ケイカル板
ケイカル板(=ケイ酸カルシウム板)は軒天で最も使われる素材です。セメントやセラミックスに各メーカー独自のつなぎ材を混合して製造するものです。
非常に優れた耐火性、耐水性、耐久性により、軒天だけではなく台所、洗面所など数多くの住宅部材で使われている素材のひとつのため、特別なこだわりがなければケイカル板素材を使用することをオススメしています。
デザインやカラーも豊富なため、選ぶ自由度が高いのも人気の理由のひとつです。
ただし、グレードによって価格帯の幅が広いため、予算に合わせてじっくりと探してみるのが良いと思います。
軒天ケイカル板 取り扱いメーカー例
※各社ハウスメーカーによって取り扱いの有無と販売価格が異なります。
合板/カラーベニヤ
古い民家でよく使われているのが合板、もしくはカラーベニヤです。
現在、新築でベニヤを使うのは一般的ではありませんが、施工・費用面でとても優れているため、高齢者民家のリフォームなど工事コストを抑えたい場合などで使われることもあります。
ただし、合板は薄い木を重ね合わせた材質のために耐久性は高くなく、経年変化によっていずれ剥がれてしまうため、定期的な点検とメンテナンスが必要になってきます。
金属(スパンドレル)
他にも軒天として使えるスパンドレルという材質があり、商業施設などの外壁や天井にも使用されたり、デザイン住宅などで使われることもあります。
その原材料はガルバリウム鋼板で、アルミや木目調などのデザイン商品もあります。(参考:アサヒ金属株式会社)ただし、軒天にスパンドレルを使いたい場合は住宅メーカーに確認する必要があります。
軒天のデザインで家の印象は変わる!
軒天の室内からも屋外からも目に入るため、色選びや柄を家のイメージに合わせることでインテリアや外観の印象を整えることができます。
色の濃淡を上手にコーディネートすることで、開放感のあるリビングが作れたり、家に包まれるような感覚が生まれます。
軒天は住まいのイメージにあわせてトータルコーディネートすることが大切です。
そんな開放感のある素敵な軒天を作れらている住宅をいくつか紹介しますので、家づくりの参考にしてみてください。
まとめ
ということで、家の外観を大きく変える軒天について解説してきましたが、家づくりの参考になりましたでしょうか。
軒天は室内の床材・天井や、外壁との色の合わせ方によって印象が変わってくるので、総合的なトータルコーディネートが必要になってきます。
また、軒天を取り扱う部材メーカーはハウスメーカーによって取り扱いが出来ないケースもあります。
出来る限り数多くの住宅メーカーにプランを作成してもらい、理想的な空間づくりができるといいですね。
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