注文住宅に屋上を作れば、居住空間にアウトドアスペースを併設できます。
とりわけ、狭小住宅やフラット屋根の住宅を検討している方なら、屋上を作る可能性があるのではないでしょうか。
ベランダ代わりとして使うだけでなく、非日常空間のテラス空間としても使えるため、想像するだけでもワクワクしますよね。
その反面、屋上はメンテナンスの手間や転落の危険性もあるため、十分に検討する必要があります。
この記事で注文住宅に屋上を取り入れる際のメリット・デメリット、ならびに注意点を解説します。
※PRを含みます。
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屋上を作る3つのメリット
わざわざ費用を投じてまで屋上を施工することには、以下の3つのメリットがあります。
敷地内にいながら開放的なレジャーを楽しめる
敷地に庭が無いくても、屋上があることによって趣味やレジャーを楽しめます。
とくに都心の場合、庭付き一戸建てを建てられるほどの広い土地は少ないため、屋上を作ってライフスタイルを楽しむ方が多く見られます。
- 屋上庭園
- バーベキュー
- プール など
とりわけ近年では、「家キャン」と呼ばれる自宅キャンプを楽しむ方や、自宅でグランピングを楽しむ方が増えていますが、屋上があることでこうした非日常的な時間を過ごせるのは魅力的ですよね。
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洗濯干しスペースが広くて使いやすい
通常、一戸建て住宅では2階ベランダに物干し金物を設置して洗濯物を干します。
そこで生じる問題は奥行きの狭さです。
ベランダの奥行きは建ぺい率に関わってくるため、奥行きは1,000mm以下で作れることがほとんどです。
そのため洗濯物を干すと人が通れるスペースが狭く、何から手前に干していくか?をうまく考えて洗濯しなければなりません。
しかし、屋上のように広く自由に使える空間であれば、こうしたストレスから開放されて洗濯物を干すことができますし、日中の日陰の問題が起こる可能性も減ります。
他にも、物干し金物を設置するために壁・腰壁に下地を仕込んだり、サイディングに欠き込みをいれたりと、そもそも施工の手間も減らすことができます。
延床面積に含まれないため生活スペースが広がる
塔屋や階段室以外の屋上部分は延べ床面積に含まれないため、屋上をしっかりと活用するのであれば容積率を気にすることなく生活スペースを増やすことができます。
とくに土地が狭い場合など、延べ床面積を大きくできない場合に最適です。
しかし、塔屋や階段室は建築物の高さとして算出されてしまう場合もあるためその点は注意しましょう。
屋上を作る3つのデメリット
メリットだけでなく、屋上には以下より紹介するようなデメリットも存在しています。
陸屋根のデメリットがそのまま降りかかる
屋根裏部屋が作れなかったり下階に熱気が溜まりやすかったりと、屋上には陸屋根と同じデメリットが降りかかります。
また生活スペースとして利用する分、普通の陸屋根より水勾配の流れや排水計画なども複雑化するでしょう。
太陽光パネルを設置するスペースも無くなってしまいます。
陸屋根はデザイン性が高い人気の設計方法のひとつですが、デメリットがあることも知らねばなりません。
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特に屋上はシート防水の定期的なメンテナンスが必要なため、その分の手間や費用がかかります。
メンテナンスのスパンは15年ほどで、通常の屋根で多く用いられる化粧スレートが20~30年ほどであることを考えると、手間がかかることが分かるでしょう。
また部分的な補修で済めばよいですが、全面的な補修となるとメンテナンス費用は100万円を超えます。
メンテナンスの手間が煩わしい方、維持に費用をかけたくない方には屋上は適していません。
転落の危険性が高まる
屋上を作ることで腰壁(手すり)部分の距離が長くなるため、転落の危険性が高まります。
また当たり前ですが、2階のベランダから落ちるよりもそれ以上の高さにある屋上から落ちる方が落下の衝撃も強いです。
危機管理能力もあって身体も丈夫な大人ならまだしも、子供がいる場合はそのリスクは払しょくできません。
実際に消費者庁の調査「子どもの事故の現状について」では、建物からの転落による14歳以下の事故死数は交通事故などに相次いで4番目に多くなっています。
通常のベランダと比較した際、事故の危険性が高いのは間違いなくデメリットでしょう。
屋上設計における2つの注意点
デメリットとまではいかない、屋上設計における2つの注意点を解説します。
軒先が無いことにより窓への雨よけ・遮光対策が必要
寄棟や切妻など通常の屋根では軒先があるため、2階の窓への雨や日差しをある程度カットしてくれています。
ですが陸屋根にした場合軒先が無いため、庇を作るなどして2階の窓への雨よけ・遮光対策が必要となります。
室外機を屋上に置くと水漏れの恐れがある
エアコンの室外機を屋上に置けば外壁周りがすっきりすると考える方は多いですが、エアコンの室内機より高い位置に室外機を持ってくると、雨天時などに水が逆流する可能性があります。
屋上があったしてもエアコンの室外機は同階、もしくは下階へ置くことになると覚えておきましょう。
屋上は狭小の土地・隣地との距離が近い場合に採用すべき!
屋上は敷地内レジャーを楽しみたい方はもちろん、狭小の土地や隣地との距離が近い場合におすすめです。
土地が狭く庭が取れないときに、屋上を作ればそこでガーデニングなどを楽しむことができます。
また隣地との距離が近くベランダの日当たりに期待できない場合も、屋上であれば真上に何もないため、一定の日当たりを得られるでしょう。
ただ、デメリットとしても上述したように維持費やメンテナンスの手間もあるため、基本的にベランダでは不十分かつ、庭がとれないという状況で検討してみてください。
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屋上付きの注文住宅を依頼する業者選びのポイント
屋上付きの住宅はありふれているものではないため、どこに頼んでも大丈夫というわけではありません。
業者選びのポイントを3つ紹介します。
屋上の施工実績があるか
上述したとおり、一戸建てで屋上を採用しているケースは多くないため、屋上の施工実績があるかどうかで、段取りの手際や出来上がりの品質が変わります。
依頼する施工業者に、屋上付き住宅の実績があるかどうかを確認しましょう。
アフターサポートが充実している
デメリットでも触れたように、屋上には雨漏りのリスクや定期メンテナンスの手間が付きまといます。
よって施工は、アフターサポートが充実した業者に依頼するようにしましょう。
多くの見積もり・プランを比較する
見積もりやプランはできるだけ多くの業者から請求して比較してください。
屋上そのもののプランニングは大きく異なりませんが、階段室をどこに置いたか、どういう登り口にしたかによって、下階のプランニングに差が出てきます。
屋上があることを前提とした自然な間取りで、費用感が合う業者に依頼を検討しましょう。
相見積もり→実績・サポート確認の流れが正解!
施工業者を選ぶ際は、相見積もりをとってから実績やサポートを確認するのが正解です。
施工業者によってはホームページをみても実績など明示されていないところがあるので、先に実績やサポートで企業を絞ってしまうと、選択肢を狭めてしまうことにつながります。
お見積書やプランを確認したのち、良いと思った施工業者の情報を確認するのが一番効率的で確実です。
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