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注文住宅の設計料相場は?ハウスメーカーと設計事務所の違い

注文住宅を建てる際、見積書に計上される「設計料」はハウスメーカーや設計事務所によって相場が決まっており、基本的に値引きなどはできません。

「自分でプランを作れば値引きできる」と考える人もいるかもしれませんが、それでも値引きすることは難しいので注意しましょう。

注文住宅における設計料の相場と、値引きが難しい理由について詳しく解説します。

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【設計料の相場】ハウスメーカーは2~5%、設計事務所は10~15%

種類設計料相場3,000万円の家を建てた場合の設計料
ハウスメーカー総工事費の2〜5%60〜150万円
工務店
設計事務所総工事費の10〜15%300〜450万円

 

設計料は建築事業者の種類ごとに相場が異なり、メーカー・工務店であれば総工事費の2〜5%、設計事務所であれば総工事費の10〜15%が相場です。

3,000万円の家を建てるのであれば、メーカーや工務店では60〜150万円が、設計事務所では300〜450万円が設計料として必要になります。

相場が異なる理由は工数の差で、メーカー・工務店ではプランニングや仕様(企画商品)がある程度パターン化されているのに対し、設計事務所は施主ごとにオリジナルの家を0から提案するため、 設計事務所のほうが多少高めに設定されています。

 

また企業によっては「設計監理料」という名目で、工事管理の手間まで含んだ金額でお見積書に記載しているケースもあります。

ただ、その場合の相場も5〜15%ほどで、設計料の相場から大きく外れることは基本的にありません。

 

相場より高い企業もある!設計料の定義とは?

設計料は「〇%程度にする」と明確に定められているわけではないため、相場より高く設定している企業も存在します。

実際に有名な建築家へ依頼したり、特殊な建築物を依頼したりすると、設計料が20%を超えるケースも多いです。

 

そもそも上述した相場は各メーカーが足並みを揃えているだけで、元々は国土交通省告示第十五号で定義されている、業務報酬の算定方法に準拠しています。

「直接人件費+特別経費+直接・間接経費+技術料等経費」であり、それがハウスメーカーであればおおよそ工事費の2~5%、設計事務所であれば10〜15%になるという計算です。

項目内容
直接人件費設計に関わる人の所得から割り出した日当を、該当業務に携わる日数に乗算した人件費
特別経費出張や特許の取得など、該当業務を遂行するために必要とする経費
直接・間接経費設計業務に関わることを前提とした、交通費などの直接的な経費が直接経費、通信費や調査研究費などの間接的な経費が間接経費
技術料等経費設計業務における技術力や、ノウハウ提供の対価として支払われる費用

 

上記表の「技術料等経費」という部分が曖昧であることで、人や建築物によって設計料の相場が変動するため、設計料が相場よりも高い企業は、設計技術に自信があると判断できるでしょう。

 

設計料の値引きやカットが難しい2つの理由

設計料の値引きやカットが難しい理由として、そもそも工事費自体が不明瞭な金額であることと、図面を揃える難易度が高いことの2つが挙げられます。

以下より、それぞれについて詳しく解説します。

 

工事費自体が不明瞭な金額である

設計料は「総工事費の〇%」と設定されていますが、建築における工事費というものはとても曖昧で、「完成までに職人が何人必要」「材料の売値はこのくらい」といった部分は、簡単に調整できてしまいます。

そのため、もし設計料の割合を下げられたとしても工事費で調整を受けて、結果的に値引きされていない金額にされてしまう可能性があるのです。

そういった部分は気付けないので、工事費に金額が依存する設計料は、そもそも値引きに適していない項目だといえます。

 

建築確認申請に必要な図面を揃えるのが難しい

建築物を建てる際には「建築確認申請」という許認可を得る必要があるのですが、この申請には各種図面や住宅仕様書、場合によっては構造計算書が必要です。

建築士でもない限り、それらを個人で用意することはまず不可能であるため、設計料は注文住宅を依頼するうえで避けては通れない項目だといえます。

よって、設計料をカットすることは諦めて、工事費などその他の部分を値引きできないか検討しましょう。

 

削減すべきは設計料以外の部分

国土交通省は設計料(技術料経費)について、以下のように記載しています。

“設計等の業務において発揮される技術力、創造力等の対価として支払われる費用とする”

 

つまり設計料とは、プロの建築士が持っている知識や技術をサービスとして受けるために支払うべき報酬であり、値引きを考える部分ではありません。

よって値引きをするのではなく、「設計料がかかったけど頼んでよかった」と思えるような、間違いの無いメーカーを探すことが重要です。

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