本は1冊1冊のサイズこそ小さいものの、冊数が多くなると場所をとって居住スペースを圧迫します。士業の方など、大きくて分厚い参考書の置き場所に悩む方も多いでしょう。
住宅に本棚を置く際は、設置場所について確認すべきことが何点かあります。
本記事では住宅に本棚を置く際のポイントと、備え付け本棚の有用性について紹介します。
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家に本棚を置く時のポイント
住宅に本棚を置く時のポイントを3つ紹介します。
重さに耐えられる設計かどうか
本棚と本の量によっては、そもそもの住宅の設計について立ち返る必要があります。
住宅の場合1㎡あたり約180kgの荷重に耐えられると建築基準法で定められています。
木製本棚で幅70cm×奥行き20cm×高さ2ⅿの場合、空の状態でも重さは50kgほどです。
本は文庫本サイズであれば150g程度なので、計算上およそ800冊くらいまでなら問題ありません。
一見あまり気にしなくてよい数値にも思えます。
ですが、上図からも分かるように1㎡のうち0.14㎡(70㎝×20㎝)の本棚だけで50㎏以上取っていることは、残りのスペースとの兼ね合いを考えると十分留意すべき点だといえるでしょう。
よって自宅に本棚を置く際は、建築時の資料を見て1㎡あたりの積載荷重を確認してください。
図面上や実際の内観を見て梁(地中梁)が多くあった場合は、180kg以上の耐力が期待できます。
この辺りは設計士と十分に確認する必要があります。
外部に近い面に置くのは避けたほうが良い
外部に面した壁沿いに本棚を設置すると、壁内結露の影響を受けて本が劣化しやすくなります。
本のシミは湿気などが原因で起こるため、向こう側に部屋がある壁沿いや、目隠しなどの意味合いもかねて部屋の中心に置くのがよいでしょう。
また、今の住宅は湿気対策がしっかりとされていますが、それでも窓近くの外部は湿気が溜まりやすいので、本棚の配置の近くに大きな窓がある場合も注意が必要です。
ただし、大切な書籍、重要な書籍をお持ちでなければそこまで気にしなくても良いでしょう。
本・本棚・搬入経路・設置場所のサイズを確認
最後に一番重要なサイズの確認です。
- 本のサイズ
- 本棚のサイズ
- 設置場所のサイズ
- 搬入経路のサイズ
以上4つのサイズを予め確認しておきましょう。
1.本のサイズ
まずは収納するべき本の大きさを確認します。
漫画の単行本であれば103mm×182mm、一般雑誌であれば182×257といった具合に、本のサイズはまちまちです。
以下、大まかな本の大きさを紹介します。
文庫本 | 105×148 mm |
単行本 | 150×220 mm |
新書本・漫画の単行本 | 103×182 mm |
大き目の雑誌 | 210×257 mm |
学術書・文芸雑誌・総合雑誌・教科書 | 148×210 mm |
週刊誌・一般雑誌 | 182×257 mm |
写真集・美術全集 | 210×297 mm |
大きな画集・グラフ雑誌 | 257×364 mm |
参照:株式会社第一印刷 本のサイズと本の種類 より一部抜粋
本棚のサイズ
続いて本棚のサイズです。
- 棚の高さは本のサイズに合っているか
- 収納したい量が全て収まりそうか
以上の2点をチェックしてください。
測った本の大きさと量が問題なく収まる本棚を選びます。
将来的にもっと本が増えそうであれば、少し大きめのものを選ぶとよいでしょう。
設置場所のサイズ
本棚のサイズが割り出せたら、設置予定場所に入るかどうかを確認します。
買ったはいいけど入らなかった、なんてことが無いように気を付けましょう。
もし、本棚と設置場所の折り合いが付きそうになければ、本棚をもう少し小さい物にするか設置場所を広げたり変更したり対処をしてください。
搬入経路のサイズ
そして出来合いの本棚を購入する場合は、搬入経路についても確認を忘れてはいけません。
組み立て式であれば最初はバラバラの状態なので問題ありませんが、完成状態のものを購入するなら建具や入口、エレベーターなどのサイズも測り、無理なく搬入できるか確認しましょう。
ここまで紹介したように、住宅に本棚を置くというのはただ家電を選ぶよりも多くのことに留意しなければいけません。
これから注文住宅を設計する、もしくは建築途中という方は、備え付けの造作本棚も検討しましょう。
注文住宅なら備え付けの造作本棚も!3つのメリットを紹介
上述した通り注文住宅を建てる、もしくは建て始めた段階であれば、供え付けの本棚を造作することもおすすめです。
注文住宅に備え付け本棚を設置する3つのメリットを紹介します。
造作本棚は工務店や建築事務所のイメージが強い方もいると思いますが、ハウスメーカーでも同様の価格で出来るので安心してください。
納まりが良くデザイン性も高い
注文住宅に備え付け本棚を置く際は本棚を作ること前提で設計を行うためスペースに無駄が生まれず、周囲の壁や床とマッチしたデザインに仕上げられます。
よって後から設置する本棚に比べて、備え付け本棚は納まりの良さやデザイン性が高いです。
後述で施工事例も紹介しますので、デザイン性についてぜひチェックしてください。
場所・サイズを気にしないで済む
繰り返しになりますが本棚を作ること前提で設計を行うため、設置場所・搬入経路サイズを気にする必要がありません。
収納したい本のサイズさえ把握しておけば、最適な場所に最適な大きさの本棚を施工できます。
また、シビアにサイズを定めずに着脱自在の可動式本棚にしておけば、後々余ったスペースに小物や写真など置けるでしょう。
最初から重さを計算した設計で安全性も高い
備え付け本棚の場合、積載荷重についても最初から本棚分を加味して計算されているので、安全性が非常に高いです。
長年本棚を置いていると、フローリング材と本棚の重量によっては置いていた場所のフローリングが沈むことがあります。
備え付け本棚ならそういった心配がありません。
備え付け本棚の施工例
実際に備え付けの本棚を導入した施工事例を紹介します。
部屋の一面を本棚にした家
廊下の壁一面に本棚がある家
アトリエのような壁一面の本棚
スペースを有効活用した家
本棚で仕切りが作るリビング
備え付け本棚にかかる料金
備え付け本棚には上述した通り多くのメリットがありますが、コスト面でみるとその分高額になります。
以下、施工にかかる費用を表に比較して紹介します。
本棚(出来合い) | 25,000~100,000円(搬入費用込み) |
本棚(組み立て) | 7,000~30,000円 |
備え付け本棚 | 100,000~200,000円 |
備え付け本棚の後付け | 100,000~200,000円+α |
上記表から分かる通り、備え付け本棚(後付け)> 備え付け本棚 > 出来合い本棚 > 組み立て本棚、の順番で料金が高額になっています。
後付けすると、どうしてもクロスを剥がしたりボードに切れ目を入れたりと、造作と同時に修繕の手間がかかるためです。
備え付け本棚を後付けするのは手間も費用も多くかかるので、迷っているのなら初期時点で付けることをおすすめします。
注文住宅なら備え付け本棚を検討しよう!
注文住宅を建築する際、所有する本の量が多く今後も増える予定があるなら、備え付けの本棚を検討しましょう。
費用は少し高額ですが、安全性・デザイン性が高い本棚を実現できます。
万が一スペースが余っても小物や写真を置けるので、無駄になる心配もありません。
もしくは設計時点で「ここに後から本棚を置きたい」と要望を伝えてみましょう。
その部分の構造強度を高めて、本棚を置くことを念頭に置いた電気の配線計画を行ってもらえます。
注文住宅を設計する時点で、本棚についてはプロに相談することをおすすめします。
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