ひと昔「仕事は男性がするもの、家事は女性がするもの」が当たり前だった時代。
近年では性別に関係なく50-50%で家事をするのが常識となっていますね。
家事を快適にするためには“家事動線を第一に考えた家づくり”が絶対条件です。
さらに家事を大幅に短縮する“住宅設備選び”も重要になってきます。
キッチン・お風呂などの最新設備から、電動シャッター、IoT/スマート家電などライスタイルを楽にしてくれる設備を予算に合わせてどのようにチョイスしていくかも大切です。
「家事動線づくりと設備選び」は家づくりにおいて最も重要項目と言ってもよいでしょう。
なぜなら、家を建ててから後悔する方のほとんどは間取りと設備に不満を持っているからです。
外観・見た目にこだわりすぎて生活しづらい家を作ってしまった・・・なんてことは絶対に避けるべきですし、設計プランをしっかりと見れば避けることができるハズです。
ということで、この記事では家事を楽にするための家事動線づくりと設備選びについてのポイントを紹介します。
これから家の購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
※PRを含みます。
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家事動線を考える
効率的に家事を行うにはシンプルで動きやすい動線を作り、家の中を最短距離で回遊できるような動線が作れば理想的です。
そのため、設計段階でキッチン・リビング・浴室などの家事を行う場所を、自在に動き回れる動線をシミュレーションしておくことが大切です。
動線は頭の中で想像するだけではなく、設計図面上を線でなぞれば判断することができるので事前にしっかり確認しておきましょう。
家事動線に関わる重要な場所
次に設計の段階でよく考えるべき“家事動線に関わる重要な場所”について見てみます。
しっかりとイメージできるよう分かりやすく解説していきます。
キッチンの型によって家事動線が大きく変わる
キッチンは大きく分けて4種類に分けることができますが、それぞれの型によって家事動線が大きく変わってくるのも特徴の一つです。
- ペニンシュラ(対面)キッチン
- アイランド(独立)キッチン
- I型キッチン
- L型キッチン
最もスムーズに動けるのはアイランドキッチンですが、それだけ大きなスペースを必要としますし30〜35坪の一般的な住宅に配置するのはかなり無理があります。
キッチン選びは料理だけのことを考えるのではなく、テーブルの配置を含めて料理を運んだり片付けたりする動きまで想定しておくとストレスのないキッチン・ダイニングを設計することができます。
また、キッチンを家のどこに設計するかも重要で、スーパーで買い物した荷物の搬入経路も考えておくとよいでしょう。
玄関からの搬入経路、駐車場からキッチンへの動き、勝手口を作るかどうか、など家事の効率化を求めるならこれらについてもしっかりと想定しておきましょう。
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洗濯動線の流れを見直そう
洗濯動線は「洗う → 干す → 畳む → 収納する」までを考えます。
家事の中で最も移動を要するのが洗濯物ですので、設計を間違えてしまうと大きなストレスになってしまうかもしれません。
主に考えるべき項目がコチラ。
- 洗濯機から干し場までの動線
- 取り込んだ洗濯物をどこで畳むか
- 畳んだ洗濯物はどこへ収納するか
この一連の流れの中で、家の中を無駄に動き回っていないか想像することが大切です。
特に、洗濯は洗うことよりも「干す・畳む・収納する」ことに時間が掛かるので、新しい洗濯機を買うかどうかよりも、動線についてしっかりと悩んだ方がよいでしょう。
また戸建て住宅の場合だと、浴室・脱衣所が1階でベランダのある2階にするのが一般的ですので、濡れて重たくなった洗濯物を持って2階へ上がることになります。
これを避けるためには以下のようなことも考えられます。
- 2階にお風呂を設計する
- 1階の脱衣所近くに乾燥室を作る(浴室乾燥設備、除湿機など)
- ベランダを作らずにサンルームを設置する
賃貸マンションに長く住んでいると、1階から2階に上がるという生活スタイルが見えない方も多いのではないでしょうか。
日々の階段の上り下りで最もストレスになりやすいのは洗濯物という方が多いです。事前にしっかりとした動線の計画を立てておきましょう。
リビング階段は家事動線を大きく変える
最近の住宅事情で多く見られるリビング階段ですが、「子供が必ずリビングを通るために家族内で顔を合わせる機会が増える」ということが強く認識されているため、ご存知のかたも多いかと思います。
確かに住宅メーカーの担当者も同じような話をしてリビング階段を勧めてきます。
ただしリビング階段は冬場に弱く、せっかく1階で温めた空気が2階に逃げてしまうため、階段にカーテンを設置して防寒対策を行なっている住宅が多いのも事実です。
メリットもデメリットもあるリビング階段ですが、日々の生活の中で最も恩恵を感じることができるのは“家事動線のスムーズさ”が挙げられるでしょう。
2階に上がるための移動距離が短くなり、両手に洗濯カゴを持ったままドアの開け締めをせずにリビングから2階に上がれるなど、家事にとっては良いことしかありません。
廊下幅はメーターモジュールが絶対
メータモジュールとは設計の基準となる規格寸法の単位のことです。
住宅においては「メーターモジュール」と「尺モジュール」の2つに分けられ、今はメーターモジュールが採用されるのが一般的です。
幅の広いメーターモジュールで家を設計すると、階段幅や廊下幅が広く使えるため、洗濯物を持っての移動が楽になったり人のすれ違いも容易になり、家事動線上の移動にストレスがありません。
モデルハウスに訪れる際は、その住宅メーカーがメーターモジュールを採用しているか確認しておくと良いでしょう。
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家事を楽にする住宅設備を導入しよう
食洗機は積極的に取り入れよう
食洗機は買ったけど使っていない・・・という方もいますが、食洗機を使えば食器洗いの時間を減らすことができる。
毎日しっかり手洗いしているから大丈夫。と思っていても、子供が居れば洗い物の負担は増える一方ですし、来客があればさらにその負担は増えます。
「やっぱり食洗機はあったほうが良かった・・」となる可能性があるなら導入することをオススメします。
最新のシステムキッチンは食洗機の有無をオプションで選ぶことができますが、住宅メーカーによってはキッチンをセット販売することで割引が適用されたりする場合もあるため、必然的に食洗機付きのキッチンしか選べないこともあります。必ずメーカー担当者に確認しておくとよいでしょう。
電動シャッターは生活を楽にする
シャッターを付ける方は手動シャッターか電動シャッターの選択肢があります。
電動シャッターはスイッチひとつでシャッターの開け締めができるため、毎日シャッターを閉じるのであれば非常に有効です。
設置する数やサイズにもよりますが10〜20万円以上の費用がかかり、万が一故障してしまった場合はメンテナンス費用も生じてしまします。
ただし、それだけ日々に生活をラクにするのは確かですので、積極的に取り入れることを検討してみても良いと思います。
まとめ
これら、生活を楽にする動線作りを考える上で、特に男性の方に強く意識してもらいたいのが「家事動線を無視した家で大変な思いをするのは女性だけではない。」ということです。
妻が専業主婦の場合、自宅にいる時間のほとんどは妻の時間になります。平日は夜しかない夫に比べてしまうと、家は妻のためにあるものと言っても過言ではありません。
夫婦間でしっかりと家事動線を考え、資金に余裕があるのならば家事を楽にする住宅設備を積極的に取り入れてみると良いでしょう。
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