【プロが解説!】天井埋め込みエアコンはメリット・デメリットが分かれば設置すべきかが分かります

家庭用エアコンは大きく分けて一般的な壁掛けエアコン天井埋め込みエアコンの2タイプがあります。デザイン性を考えて天井埋め込みエアコンがいいと考える方が増えています、が費用や修理のことを考えて購入を戸惑ってしまう方が多いのも事実。

結果として、

普通の壁掛けエアコンでいいかな・・

となる方がほとんどです。

果たして、天井埋め込みエアコンのデメリットは費用や修理の面倒さだけでしょうか?

設置をするかしないかの判断は、その特徴をしっかりと理解しておくことが大切です。

天井埋め込みエアコンにしたかったけど「◯◯の理由があるから我が家は付けなくて良かった」など、メリット・デメリットが分かっていれば後悔するポイントがなくなりますよね。

この記事では、天井埋め込みエアコンにはどのようなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介するので、これから注文住宅を検討している方の参考になればと思います。

協力:ニッシン冷熱株式会社(冷暖房設備工事)

※PR活動を含みます。

天井埋め込みエアコンの特徴

その名の通り天井にエアコンを埋め込んでいるのが「天井埋め込みエアコン」ですが、実はメーカーによって名称が異なります。

メーカー名称
ダイキン天井埋込カセット公式サイト
パナソニック天井ビルトインエアコン公式サイト
三菱天井カセット公式サイト

一般的には「天井埋め込みエアコン」や「天井埋込型」などと呼ばれているので特に気にすることはありません。

まずは簡単にメリット・デメリットを含めた特徴をまとめてみます。

天井埋め込みエアコンの特徴

メリットデメリット
壁がすっきりしてスタイリッシュな空間になる費用が高い
配管が見えない故障時の修理が大変
設置場所の自由度が高い天井裏でトラブルが起こる
2〜4方向へ気流を出すことも証明器具の設置場所が難しい
一台の室外で複数台のエアコンが対応商品の選択肢が少ない

壁掛けエアコンと大きく違う点を挙げるなら、壁を使わずに場所を取らず比較的自由にエアコンを配置できる点がメリットと言えますね。

さらに、天井埋め込みエアコンは1方向に風が出るタイプから2・4方向に風がでるタイプがあり、複数方向に風が出るなら部屋の天井中心部にエアコンを配置して部屋全体に寒暖の空気を送ることができます。

オフィスによくあるのが4方向タイプですね。

住宅用で使われる天井埋め込みエアコンの多くは2方向タイプですが、これは間取りによって大きく変わるので一概にどれがいいとは言えません。

また、天井埋め込みエアコンをイメージする方の中に「直接カダラに冷たい風が当たらなさそう」とお考えの方がいますが実際はそんなことはありません。オフィスの天井埋め込みエアコンと同様にエアコンの下に居れば冷風が直撃するので、ソファの真上などに設置しないよう工夫が必要になります。

室内で快適な空気の流れを作るには間取りと設置場所がとても大切になるので、設計士と十分に相談しながら進めていく必要があります。

天井埋め込みエアコンのメリット

まずはメリットを詳しくみていきましょう。

配管が見えずスッキリ!スタイリッシュな空間に!

一番のメリットはエアコンが天井の一部となって壁の圧迫感がなくなるという点ですね。

配置場所によってはどこにエアコンがあるのか分からないほどですよ。

部屋を大きく見せる効果もあり、スタイリッシュな空間が演出できることからデザイン性を重視する方に人気となっています。

機種によってはフィルター自動掃除や、昇降パネル付きダストボックス(手元まで降りてくる機能)というタイプもあるので、手の届かない天井にあってもメンテナンスで苦労することもありません。

設置場所に困らない

注文住宅の設計図を作る際、エアコンをどこに設置するか?は非常に難しい問題ですが、壁掛けエアコンに比べて天井埋め込みエアコンは取り付け位置にそこまで困らないものメリットのひとつです。

従来の壁掛けエアコンは部屋の長手方向(※)に設置するのが一般的ですが、壁にはドアや窓・棚などがあったり、設置場所によってはダイニングテーブルやソファ設置場所に風が直撃する位置になってしまうなど、簡単に取り付け位置を決めることができません。

※長手方向とは?

部屋を上から見たときに辺が長い方向を指し、短い方は短手と言います。

その反面、天井ならほぼ自由に配置することができるため、どこにエアコンを取り付けるかという問題にぶつかりにくいのも特徴です。

2〜4方向へ気流を出すことができる

通常、壁掛けエアコンは1方向しか風を出すことができませんが、天井埋め込みエアコンなら2方向以上に風を出すことができるため、間取りに合わせて部屋全体を冷暖しやすい設計が可能になります。

一台の室外で複数台のエアコンが対応

エアコンは室外機と1:1で取り付けて行くためエアコンの数だけ室外機が増えてしまい、せっかくの新築の外観が室外機だらけという自体に陥りがちですが、マルチエアコンという1台の室外機で複数台のエアコンに対応するタイプもあります。(1台の室外機で2台~5台のエアコンが接続可能)

特に室外機の問題にぶつかりやすいのが2階です。

主寝室+子ども部屋✗2にエアコンを設置するなら、全部で3台の室外機を設置する必要があります。

つまりベランダに3台の室外機が必要になるということです。

マルチエアコンの室外機が天井埋め込みエアコンのほうが優れている点を挙げたのは、配管を見せずに設置できることです。壁掛けエアコンなら配管のダクトを壁に沿うように通さねばなりませんが、天井埋め込みエアコンは天井裏にダクトを通すため見た目がとてもスッキリします。

天井埋め込みエアコンのデメリット

費用が高額になる

一般的な壁掛けエアコンが10〜20万円で設置できるのに対し、天井埋め込みエアコンは15〜70万円程度と全体的に高額になってしまいます。上位機種の高性能タイプを見るとキリがありませんがおよそ30〜50万円以内と考えておくのがベターでしょう。

そもそも天井埋め込みエアコンが各社メーカーの機種も少なく大幅な値引きが期待できないのも特徴のひとつ。

さらに天井裏に配管を通すという特殊工事が発生し、万が一故障した場合の修理費用も壁掛けエアコンに比べて高くになります。

多くの方が費用面で設置をあきらめるパターンが多いです。

エアコンのトラブルが天井裏で起こる

次に懸念しなければならないのが、故障等のトラブルが見えない天井裏で起こるという点です。近年のエアコンは非常に壊れにくくなっていますが、それでも修理対応する件数はここ10年以上大きく変わっていません。

エアコンは電化製品である以上、5〜10年と使い続けていれば何かしらのトラブルが起こる可能性は否定できません。このような万が一のトラブルが起きた場合、故障の原因を見つけるために天井裏から確認しなければならないため、時間も修理費も多く費やすことになってしまいます。

照明の配置が難しくなる

注文住宅を設計する際、エアコンの設置場所は照明を設計する前に決めてしまうことがほとんどですが、天井埋め込みエアコンを採用するなら照明とセットで設計していく必要があります。

エアコン+配管+コンセントなど、天井裏の設計を細かく調整しながら照明を配置していくことになり、場合によっては「ここにライトが欲しいのに」という場所に照明を配置できないケースも起こります。

デザインだけで選ぶなら壁掛けエアコンも選択肢のひとつに

参照:ダイキン NEW WAVE UX

もし天井埋め込みエアコンを選ぶ理由が「デザイン性が高いから」というだけなら、デザイン性の高い壁掛けエアコンを探すというのもひとつの手段です。それなりに高額にはなってしまいますが、今後の修理等の手間を考えても壁掛けエアコンはデメリットが少ないので安心感があります。

近年の壁掛けエアコンはデザイン性に優れた機種が数多く登場しているため、住宅メーカーの担当者とじっくり探してみるのが良いでしょう。

と、ここまで天井埋め込みエアコンについてご紹介してきましたが、

結局どっちがいいの?
それぞれに良いところがあるため断言することはできませんが、家の形・間取り・ライフスタイルをしっかりと考えてから選ぶのがポイントです。
天井埋め込みエアコンのメリット・デメリットをしっかりと把握しておき、アリかナシを判断するのが良いでしょう。
壁掛けエアコンを選ぶなら見た目以外のデメリットはほとんどありませんからね。
徹底的にインテリアにこだわるなら天井埋め込みエアコンがいいってことですね。
そうです。
また間取りによって選ぶエアコンは変わってくるので、設計士と十分に検討する必要があるでしょう。

さいごに:間取りによって変わるエアコン設置

エアコンの種類・配置は家の間取りによって大きく変わってきます。

壁掛けエアコン1つでLKDに対応できる間取りもあれば、エアコンを複数台設置しないといけない間取りもあります。

例えば、単純に上から見て「長方形の家」ならエアコン1台で対応しやすいですが、「コの字型の家」ならエアコンが2台以上必要になりますよね。

ですのでエアコン効率の良い間取りづくりを前提に、エアコンの機種選び、配置を考えるのがベストです。

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