注文住宅の設計をしている方なら、コストのせめぎ合いをしながら費用削減を検討しているかと思います。
設計図を見つめていたり住宅部材のグレードを考えたりと、家づくりで最も苦労するのが希望と予算のバランスだと思います。
そんな予算削減の中で意外と見逃しがちなのが室内ドアの有無。
部屋を仕切るためのドアは付けるのが当たり前と思われているため、意外とその価格を知られていないというのが真実です。
確かにトイレ・浴室・寝室など、プライベートな空間が必要な場所には室内ドアが必要ですが、そうではない場所のすべてのドアの必要性について考えたことがあるでしょうか。
家の設計プランを見て「その室内ドアがいま本当に必要かどうか?」を見直してみると思わぬコスト削減につながるかもしれません。
この記事では、予算削減のための室内ドアの必要性について解説したいと思います。
※PRを含みます。
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そのドアは本当に必要?ドアは1枚あたり約5万円もする
ドアの価格はタイプによって様々ですが、1 枚あたりの価格は約5万円程度と考えるとよいでしょう。
室内ドアは部屋を区切ってプライベート空間をつくる大切な役割を果たしていますが、そのドアをできるだけ省くことも可能です。
ドアがないことで家事動線がラクになったり、風通しのよい空間をつくり部屋を広々と見せる効果もあります。逆に冬場は室内を暖めにくい環境にしてしまうこともあるので、すべてにおいてメリットがあるとは言い切れません。
様々なパターンから室内ドアの必要性について考えてみたいと思います。
ドアの代わりに「ストリングカーテン」を使って予算を大幅にカット
ストリングカーテンとは紐カーテンとも呼ばれるもので、視覚的に空間を仕切るのに最適なカーテンです。
手を使わずに出入りすることができるカーテンのため、生活動線の利便性を維持しながら生活空間を間仕切りすることができます。
ドアがないことで開閉スペースも不要になるのもポイントの1つです。
カーテンは様々な種類がありますので、専門店などを巡ってみるのも面白いんじゃないかと思います。
ウォークインクローゼットのドアは要検討
ウォークインクローゼットはドアを付けないという方は多くいます。湿気対策としての換気面を考えてもドアの必要性はそこまで高くありません。
しかし、寝室とウォークインクローゼットが繋がっている場合、冬場の寝室を暖めにくくしてしまうこともあるのでよく検討してみると良いでしょう。
他にもニオイが気になるという方もいるようですが、ウォークインクローゼットには換気口(排気口)がついているため、ドアがあっても無くてもそこまでニオイは気になりません。
ドアがないことで開放的なスペースを
ドアを作らないで部屋を広く見せる方法は、狭小住宅やマンションなどでよく取り入れられるテクニックの1つですが、室内ドアを作らないことで費用の削減はもちろん、採光が入る明るい部屋を作ることができます。
また、各部屋が独立していないために回遊できる動線を作ることができるのもポイントです。
とは言え、室内ドアがないことはメリットだけではありません。
デメリットは冬の防寒対策
ドアがないことで他の部屋から冷たい空気が入り込むため、冬場は寒いと感じるのがドアなしのデメリットです。
暖かい空気は上へ上へと逃げようとするので「吹き抜け階段」ほど寒くないですが、基本的にはドアがしっかりと閉まっている部屋の暖かさとは違う感覚があります。
防寒対策としては全館空調システムなどを取り入れたり、断熱性能の高い家にするなど家全体の構造をしっかりと作ることが大切です。
さいごに
ということで、室内ドアの必要性について紹介しましたが、費用削減のポイントが見えてきましたでしょうか。
ドアを省くことで費用を削減し、開放的な空間、自由な家事動線をつくることができますが、その一方で冬場の寒さ対策という問題があるのが室内ドアの必要性を考えるポイントです。
家づくりというのは設計次第で暮らし方が大きく変わるので、様々な住宅メーカーにプランを作って比較することが大切です。
ドアを1枚削減するだけで約5万円のコストダウン。”たったの5万円”と感じるかもしれませんが、塵も積もれば山となるのが注文住宅の費用です。
費用削減を考えている方はぜひ見直してみてください!
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